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SiCに関する技術情報

貫通刃状転位(TED : threading edge dislocation)


刃状転位とは結晶の変位方向を示すバーガースベクトル(b)と転位線が直交する結晶欠陥である。結晶欠陥の形状は,完全な結晶面に1枚の余剰な原子面が刃状に入り込んだ形をしている。六方晶型の結晶の場合、転位線がc面を貫通する刃状転位のことを貫通刃状転位と呼ぶ。転位線の向きはc軸と平行で、バーガースベクトルはb=<11-20>/3となる。貫通刃状転位と同じバーガースベクトルを持つ基底面転位とは相互に変換可能である。

(松浪 徹)